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和室で座卓を囲むと、不思議と会話が弾むのはなぜでしょう。一般的にリビングのソファは、目線の先が“テレビが見やすい”もしくは“部屋が広く感じられる”ように、I字型やL字型に配置することが多く、正面を向いて視線が合うことはなかなかありません。また、ゆったりくつろげるように奥行きが深いソファは、テーブルを挟んで座ると意外に人と人の距離が遠くなります。一方、座卓は和室の中心に配置することが多く、人は座卓を囲むように座るので、目線も自然に人に向けられるようになります。また、座卓の下に膝が入る分、ソファに座った時よりお互いの距離が近くなります。和室で座卓を囲むとつい時間を忘れて話し込んでしまうのは、座卓ならではの親近感が生まれるからではないでしょうか。飲食店にモダンな掘座卓席が増えているのも、そんな座卓に人気が集まっているからなのかもしれませんね。
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